キャスティングについて
よく言うことなのですが「イベントに出演して頂けるか・否か」は「タイミング」の一言につきます。こちらが熱望しても、先方から「出たい」と言って頂いても、お互いのタイミングが合わないと決定には至りません。今回も、お願いしましたがダメだった方、逆に相談して頂きながらお断りさせて頂いた方・・・色々ありました。でも、それはちょっとしたタイミングのズレが殆どなので、また違う形でご一緒出来ればと思っています。まだまだ先は長いですから。
更に突っ込んで、このイベントに関して僕らとしては「この日」「この場所」で「演奏して頂くこと」にそれぞれ「意味がある」と思える皆さんをお誘いしました。「意味」とはお客さんにも解る、例えば「今年が20周年のバンドである」とか(大木さんのことですね)、プレイベント「発掘!想う壺音泉!」でベストアクトに選ばれたりとか(これも大木さんと言います)、世間的な盛り上がりとかだったりもしますし、僕らにしか解らないちょっとしたエゴや、どうしようもない情や、圧倒的なライブを見せつけられたことだったり・・・etc、それぞれに理由はあります。
キャスティングの主軸は、音泉の基本的な考え方でもある「ライブを主たる活動にしてるアーティスト」であり、そしてその普段のライブが、そのアーティスト(バンド)しか出来ないライブを見せてくれる人になります。
そこに前述した要素を加えて、ほぼ独断でラインナップして、それをお客さんに「この人、絶対面白いから見てください!」というのが、OTODAMAです。学園祭の精神に近いです。「これいいから友達に見せたい!」的な・・・素人丸出しです。
だからお金やスペース的な問題もあるのですが、所謂「複数のステージで同時進行」するようなイベントは僕らとしては今のとこやっていないし出来ないです。実際、他の夏フェスに行ったらタイムテーブルとにらめっこして「この時間はこのステージで、この時間はここに移動して・・・あ、でもここ見たいバンドかぶってるやん!」という、悔しがりつつ楽しんでるみたいな、ベタな楽しみ方も好きですし、全然肯定派です。でも、いざ自分が主催車側にまわった時に「この人をお客さんに絶対見て欲しい!」という発想を持ちながら、複数のライブを同時進行するのはアーティストに対して、今の僕らは出来ないです。どっちかに、若しくは双方に申し訳ないのです。だから、売れていようがいまいが、ブサイクだろうがオトコマエだろうが、ライブとしては横一線で同じプレゼンの仕方をしたいと思っています。
今年はしかし、ステージの大きさに差が出来てしまいました。これは当初予定に無かったのですが・・・やはり「もう1ステージ作りたい」と思い、さまざまな制約の中で作ることにしました。それが「露天風呂」です。でも、こちらとしての「愛情」は「大浴場」も「露天風呂」も全く変わらないつもりです。皆さんに見て頂きたい気持ちは同じです。
そんな「目」で、これから発表されるタイムスケジュールや、当日見て頂けると僕らとしては本望です。
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