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2008年8月19日 (火)

ミドリ

 ここ数年、大阪出身で一番惹かれたバンド、ミドリ。

 セーラー服でギターかき鳴らすボーカル後藤まりこさん、和太鼓出身ドラム小銭君、メタル大好き鍵盤ハジメ君、今年から正式加入アップライトベース岩見君(元ジャズ畑、教祖似)の4人編成。昭和の香りがするバンド。パンクとジャズと童謡が混在するバンド。最初きっついけど実はもの凄く優しいバンド。演奏もきっついけどめちゃくちゃ上手い。やっぱり他に例を見なかったバンド。そんなミドリをはじめて見てから、虜になった。

 後藤さんは感受性がすごく激しいので、その日のライブがはたしてどうなるのか?未だに検討がつかない。それも毎回虜になる理由で「一回見たからもういいや」って気には、全く持ってならないのです。大阪在住の頃、ライブは「追っかけ」してました。知り合う前は、客席に乱入してきた後藤さんに蹴られそうになったり、がなられたり、テーブルひっくり返されたりetc・・・そりゃもう散々でしたが、興味は尽きなかった。「このバンドはオモシロい」と思って目が離せなくなったのです。何故「オモシロい」のか明確に分からなかくて、分かりたくて何回も見に行きました。

 「その日、どんなライブになるか?」を左右するひとつの要素に「場所」があると思います。活動の節目になった会場や土地だったり、生まれた故郷だったり、音楽をはじめて受け入れてくれた土地だったり。演奏する側の「思い入れ」がある方が、聴いてる方もグッとくることが起こり易い。ミドリは去年RUSH BALLに出演させて貰って、泉大津で育った後藤さんはステージで「一番憎んで、一番愛したマチ」と言ってた。その日のライブがまた良かったんだけど、その言葉がかなり心に残った。色々あったんだろうなぁ・・・あったけど最終的には全部許せて、この地でライブやることに喜びを感じてる後藤さんに、またしても心動かされたのでした。

 それは「場所」だったけど、思えばミドリは「対バン相手」や「お客さん」や「初ワンマン」や、毎回とりまく環境で「その日しか見れないライブ」をやってくれるのです。「その日」「その場所」で「誰」に向けて「何故」「そんなライブをするのか」が、明確にあるのです。そこが一番惹かれる理由かもしれない。毎回ライブ後の感覚が違うのはそのせいかもしれない。これ今書きながら発見。うん、きっとそうだ。

 毎年、OTODAMAでは出演者の方々に色紙にサインと「一言」貰って、HP(まもなくアップしていきます)や会場でお配りする冊子で紹介するのですが、後藤さんはそこに一言お願いしたら「泉大津へようこそ」と書いてくれました。その時の後藤さんが、もの凄く優しい表情をしてて。なんかそれだけで何とも言えない気持ちになって、そしてやはりとても9月7日のライブが楽しみなのであります。(番台)

 

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