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2008年9月 8日 (月)

ご入浴ありがとう御座いました~

昨日OTODAMA'08終了。これもひとえに皆さんのおかげだと本気で思ってます!本当にありがとう御座いました。「よし、レポートしよう!」と思ったら・・・FM802さんの「ROCK THE SUMMER」チームがステキなレポをアップしてくれてました→http://funky802.com/rockthesummer/blog.php?p=otodama

 これかなりイイですね!リアルタイムレポ出来てない分、もの凄く助かってます。802さんありがとう!なので、僕のレポはもう無しでもいい・・・・のですが、終わったから言える話もあるので、やっぱり少し書かせてください。

 昨年終わった時に楽屋で、ある先輩に「オマエがもうちょっと楽しそうにせなアカンわ~」と言われました。実際楽しい反面、やってる最中は「緊張」と「小心」と「疲労」と「睡眠不足」、おまけに必死な為「確かに顔がこわばってたんだろ~なぁ」、とその時思いました。自分がそんな顔してたら、身内はもちろん、アーティストの皆さん、はたまたお客さんまで伝わってしまうのでは?と、思い自分的今年のテーマは「楽しむこと!」これに徹しようと。

 と、言いながらパンフにも少し書きましたが、今年は当初やりたいことがつまずいて、妄想(これをいかに現実に近づけるかがはじまりなので)が沸かなかったのです。それもあって発表が遅れました。正直「100%納得出来るイベントにする自信」が無かったのです。イベントをやる時は、「お客さんと、出演者の皆さんに損をさせてはいけない」、しかしその自信が無かったのですね。そんなことを迷ってたら「待っててくれるお客さん」と「出たい」と言って頂ける出演者の方に背中を押して頂いて・・・ギリギリで開催を決めました。しかし「やる」からには、やっぱり納得できるものを作らないといけない。開催決定が遅れた分、今年は4回目にして準備の余裕が一番がありませんでした。

 でも、そんな状況でさえも「楽しもう!」と開き直りました。また(×100)プロレスネタで申し訳無いですが、A・猪木の言葉に「風車の理論」というのがあります。文字通り「風を受けても返す」ということ。「ピンチをチャンスに変える」「逆境こそ何かが見える」という意味です。そう思うと、凹む要素も「やったるで~!」というパワーに変えれるということです。人間が弱いので、今まではとてもそんな気持ちになれなかったり、無理やりそう思い込んでたり。今年は開催発表からしばらくして「全てのことを楽しもう」と自然に思えました。もっと正直に言うと、開催発表が遅れ、キャスティング発表が遅れ、焦りは半端なかったのですが「絶対当日来て貰えれば後悔しないものにする!」という“闘魂”が沸いてきたのです。間接的ですが、そんな中8月にサザンの日産スタジアム見に行って(ちなみに桑田さんも、スクービーの小山君も猪木信者!ステージングは猪木イズム入りまくってます)あまりの凄いライブとサービス精神に「過剰を超えたモノが人の心を動かすのだ~」と思わされたことも大きかったです。かなり影響されました。

 触れたくないけど敢えて触れます(ご批判は甘んじて受けます)が、一週間前に1枠空いてしまった時は去年までの自分なら終わってました。実際かなり凹んだのも事実ですが、それも「風車の理論」で、「別の形でお客さんに提示しよう」と、そして同時に不謹慎ですが「楽しむ要素」にしようと。自分がそう思わないとお客さんに楽しんで貰える筈がないと思って。そして、スクービーのメンバーにRUSH BALLライブ終了後に頭を下げました。でも実際、案と場所は作れてもお客さんに対等して頂くのは僕ら素人では無くてアーティストです。スクービーのみんなが、その場で快く引き受けてくれた時には「この恩を一生かけて返そう」と思いました。中身をつめて、プレイしてくれるのは彼らです。参加頂けたボーカリストの皆さんにも本当に感謝しました。何より嬉しいのはここに参加して頂いた皆さんが半端なく「楽しんで」演奏してくれたこと。

 去年、サンボのライブに民生さんがゲストに出た時アンコールで1曲「イージュー☆ライダー」をやりました。あまりに楽しかったお客さんは誰も帰らず再度アンコール。でも、曲は無いし(セッションってプロの方達でも簡単にはできないんですね)、しかしお客さんは帰らないし・・・慌ててバックステージに行ったらサンボと民生さんが相談中。民生さんの「いぃじゃん、おんなじ曲で!」の一声で、再び「イージュー~」を演奏。ちょっと反則(笑)ですけど、この時のサンボと民生さんが底抜けに楽しそうだったのです。「いたずらっ子」の顔。やってる方がこれだけ楽しければ見てる方も楽しい!

 今回の「FUNKY3」は予定外でしたが、アーティストのそんな「楽しさ」が存分に出ていたと思います。ちなみにスクービーの3人でリハは出来ますが、それ以外は正に「ぶっつけ」です。そんな負担が大きい状況さえ「楽しんでしまえる」アーティストの「強さ」や「ふところの深さ」を感じました。こんなアーティストの皆さんと出会えて、僕らは本当に幸せだと思いました。(これ今見つけて・・・(泣)→http://d.hatena.ne.jp/MOBY/20080907

 「楽しむ」と決めたので、今年はバックステージから出て、出来る限りライブを見てまわりました。正直全部を見れた訳ではありませんが、みーんな期待以上の演奏をしてくれていました。出て頂いて後悔したバンドは1組もありません。

 箇条書きになって申し訳ないですが・・・開場前地元の和太鼓・皷聖泉の皆さんが「迎え太鼓」をやって頂けきました。僕、和太鼓は素人ですが迫力凄かったですね。眠気も吹っ飛びましたね。朝早すぎる出番で、嫌な顔ひとつせず演奏してくれたおとぎ話、これまた朝早くから途中セッション、余興、セッチューテント、最後の湯上りDJまで頑張ってくれたフラワーカンパニーズ(この日1日で最多出場)、ユルイながらもより力強くなったbonobos、昼間なのにトリップさせてくれた凛として時雨、ず~と「出たい」と言ってくれていてやっと叶った藍坊主、去年の夜も良かったけど昼間でももはや関係ないこのイベントの若手バンド筆頭になりつつある「THE BACK HORN」、「変態&POP」monobrightも熱い演奏でした。「休憩タイム」は最初から休憩にするつもりは全く無くて、「スイカ割り」と称して1曲披露してくれたワタナベイビーさん(OTODAMA初年度「大阪城野音で先行手売りチケット販売!」というアホな企画にも力を貸してくれました・泣)、「BOYZ OF SUMMER」の宣伝を無性にしたくて、実際来て頂けたBEAT CRUSADERSの皆さん(BOYZいよいよ今週ですね!夏フェス最後、僕も行きます!皆さんも是非ご一緒に~)。ちなみに、このコーナーの司会だけで当初MOBYは来て貰うはずだったんですが・・・。やっぱりでも「熱湯コマーシャル」だけビジョン欲しかったですね、ネタが細か過ぎますね、来年スポンサーさんついてくれたら考えてみよう(全く意味無いんですが、お風呂の中は本当に熱湯、おまけにバスクリン入り!)。後半は運悪く突然の夕立ちにもめげず演奏を止めなかった、そして雨を味方にしてしまったtobaccojuice、年々アーティストとしてたくましくなっているカエラちゃん、「清水音泉!」とアホみたいにコールしてくれたキャプテンストライダム、フェニックス名物「夕焼けタイム」に抜群の演奏を聴かせてくれた斉藤和義さん、狂気とダンスの融合で露天風呂を沸騰させてくれたスパルタローカルズ、世界に誇れる(?)日本にしか有り得ないロックバンド、言いたいことを全て代弁してくれた「サンボマスター」、そして前述した「代打屋FUNKY3」、半ば無理強いした為か恐縮しながら、しかしトリに相応しい演奏をして頂けた民生さん、アンコールは当初これも前述した「サンボとの感動をもう一度」と思いつつ、残って頂いてたアーティストの皆さんに当日お声かけしたらみなさん出て頂けることになりました。「数人かなぁ」と思ってたのでマイクが足りませんでした(汗)。自分なりに“沸騰ポイント”は数え切れないくらいありましたが、この瞬間は夢見てるみたい、サンボ山口君の言葉を借りると「終わりたくない」数分間でした。

 あとテントで勝手に(?)やってくれた「SET YOU FREE」、「ライブハウステント」の皆さんも盛り上げてくれてありがとう御座いました。そいえば、去年大浴場に出て頂けたトモさんやシガキ君には結局会えなかったのは残念。。。湯上りDJ(これはしかしDJと言っていいのか?)には後で知ったのですがグレート以外に和義さんやソウルフラワーの奥野さん達も出て頂いてたと聞いてびっくり?皆さん勝手に遊び過ぎ(笑)

 みーんな、今年も最高でしたね。幸せでした。書き尽くせないです。

 毎年思いますけれど、やっぱりやって良かったと思いました。来年以降も“続けさせて頂ければ”と思います。「待って頂けてるお客さん」と、「出て頂けるアーティスト」が居らっしゃる限り。「音楽を本気で楽しむ」お客さんと、アーティストが居る限り。

 これも毎年のことですが、この場を借りてお礼をしたい方もいっぱいいます。

 1日ゴミ回収をやって頂いた地元JCボランティアの皆さん、暑い中1日誘導や対応をして頂けた警備やアルバイトの方、ボランティア学生の皆さん、大人ボランティア(友達)の皆さん、地元広報や準備中に黙々と水抜きをして頂けた泉大津市と大阪府港湾局の皆さん、消防、警察の皆さん、宣伝して頂けた各媒体関係者の皆さん、当日回収した「ペットボトルをTシャツに変える」話しを持ってきて頂けたREENALさん(来年のTシャツは、今回のペットボトルが変身してるかもしれません)、グッズ作ってくれたキャピタルレディオワンさん、舞台監督ハードゲイさん、ステージ、PA、照明、テント、バリケード、トイレを作って頂けたスタッフの皆さん、花火屋さん、飲食関係者の皆さん、グリーンズのリッキー、お風呂まで用意してくれたフィクサーOK本さん、ギリギリでパンフ作ってくれたぴあさん・・・関わって頂いた方が多すぎて書ききれませんね。とにかく皆さんに今年も感謝。

 そしてなにより、やはりお越し頂いた皆さん!初めての方も、そうでない方も本当に有難う御座いました。相変わらずダメなとこも未熟な僕らには山のようにありますが、今年もやって「後悔しないイベント」にはなった気がします。皆さんは1日どうだったでしょうか?後悔してなければなによりです。  

 最後にそんな「感謝」の言葉しか言ってはいけない皆さんにずうずうしくも2つお願いが。

 その一、もしこの日初めて知って心に引っかかったライブがあれば、是非ワンマンライブに足を運んでください。それがアーティストと僕らの唯一の願いだったりします。

 その二、来年もお互い元気でフェニックスでお会いしましょう!

 お粗末ながらイベント後記とさせて頂きます(清水音泉・番台)

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