僕の見たオトダマ~後編~
さてさて、イベントもいよいよ佳境に入り、昼間の暑さのご褒美に夕焼けが見えてきた中、POLYSICS。どうせならユニコーンと筋少にあいだに組んだ方がより際立ったかも?と思ったのは前日のことであとのお祭りでした。POLYは、過去ライブで裏切られたこと一回もナイ。むしろ毎回「ここまでやるですかぁ」と思わされる。100mを9秒台で走るんではなくて、42,195kmを同じ速さで走ろうとする、そこまで刹那なバンドは他になかなか無いかと。見ててこっちが心配になるくらいのライブを毎回見せてくれるのです。それも10年以上にわたって。そのスピード感と、筋少やユニコーンとやってることは違えど「アイデア感」というか、聴いてる方を「アッ」と言わせることをいつもやってくれる点は、凄く似てる気がします。もちろん9秒台で完走。衣装も夏使用?(パイロットとスチュワーデス)で良かったなぁ・・・タイトスカート最高!この衣装着たフミちゃんの言うことなら何でも聞きます。夕暮れに「まったり」でなく「激しく」POLYSICS、良かったと思います。
そしてお次はオトダマの顔の一人、TOMOVSKY。なんとはじまる前に「トモフコール」が起こったらしく!これはお客さんグッジョブとでも言いましょうか、そんなキャラでないし、そんなポジションでもないのに、盛り上げ上手なお客さん最高です。分かってらっしゃる。本人も、俄然やる気になったみたいで、ずっと見てるレコード会社の方が「トモフベストライブ」のハンコを押してくれました。「みたい」「らしい」と言ったのは、この辺りから終演に向かって立て込んできまして露天まで行きにくくなってきたのでした。なので、実際ライブは見れなかったのです、ごめんなさい。でも、どんだけ良かったかは色んな人に聞いて安心。実際、開催前にもアツイ(トモさんにしては)気合のメール貰ってたりして。「大木兄弟天才説」を唱えてるイベントとしましては、目的のひとつを達成出来たのか?と思いました。でも実際見れなかったのでお客さんが判断頂ければと思います。
忙しくなった原因のひとつに「ケータリング切れそう」という恥ずかしいことがありました。昨今どこのフェスも見る限りケータリングが年々エスカレートしてる気がします。「シェフ」が居たり、ナイフとフォークで食べるよなモンがあったり。僕らはそんな豪華に出来ないので、知り合いにお願いして良く言うと「家庭的」にやる感じ。一部の出演者の方がブログで漏らしてますが「数で勝負」的な。直接イベントと関係ないんですけど、有難いことによっぽどの仕事がある方は別ですが殆どの出演者が最後まで残ってくれます。演奏終わったら「食う」「飲む」「見る」「物販売る」しか無くなるので、結構これは大事。読み間違えて、切らす寸前にBBQ買出し、場内飲食テントで食物買いあさって何とかピンチ脱出。ま、そんなことは小さく、実際は終演に向かって立て込んでくるのであまりライブが見れなくなる訳ですけれど。
そんな中、出来る限り見たユニコーンはこの夏個人的には3回目でしたがベストアクトだったんではナイでしょうか?「ひまわり」「すばらしい日々」「HELLO」は泣けます。特に「すばらしい日々」のエンディングに向かうギターのリフレインは気持ち良過ぎるのと、夏が終わりに向かっていく現実がまみえてヤバかったです。仕事には全く必要無いモノがこみ上げました。EBIさんがPOLYのハヤシ君に影響され(奥田さん談)シャウトして外しまくってたのはイベントならではで良かったですね。「アーティスト同士が影響しあう」イベントの健全な形が、ちょっと間違って影響されることもあんだなぁ、と。EBIさんホンマにオモロイです。秘かにEBIフェチ。僕はユニコーンの皆さんから今年「音楽は、バンドは楽しいのでアル」「そして人生は楽しいのでアル」「しかし時に別れとか悲しいこともアル」「でも出会いとかその逆もアル」、そのこころは「やはり人生は楽しまなくてはならないのでアル」ということを教えて貰いました(一方的に感じただけね)。音楽的なことも細かく言えばたくさんありますが、根っこのとこではそんなことを教えて貰ったような。そんなことをイベントにしてみたつもり・・・だったんですが「まだまだだったなぁ」と思います。これからもずっとテーマにしてみます。それが今日出て頂けたことに意味を残すことになるのかと。夏の勤労ラスト、有難うございました!
そして、露天のトリはこのイベントをひょっとすると僕ら以上に熟知してるフラカン!ユニコーン終わりで「帰ろっかなぁ」と思った人を「深夜高速」で足止めし、気付いたら「盆踊り」、そのまま訳分からないまま気付くと「筋少でXジャンプ」して頂く名づけて「ダメ人間へのいざない作戦!」。果たして何人の人がこの作戦のエジキになるのか・・・、と心配してたのですが、露天が溢れるくらい多くの方が集まってくれたらしく。バンドには申し訳ないけどフラカンも僕は正直見れませんでした。しかし見た人に聞くと、みなさんが大絶賛!本人達にもあとで聞くに、過去ここでやった中では一番良かったらしいです。実感ないですが、成功だったのかしらん。実は、これ書いてる今は9月15日明け方、数時間前まで大阪にプロモーションに来てたメンバーのみんなと一緒にいたんですが、802で深夜スタジオライブをした最後が「さよならBABY」。OTODAMAラストが「さよならBABY」だったのですが、こんなに「ハッピーとサヨナラ」が一緒になってる、楽しく泣ける曲で終わったと思うと・・・想像するだけで溜まらんかったです。「笑う」か「泣く」か、どっちかにさせてくれよ~、ホント困った曲でアルと思い知らされました。「泣き笑い」それがやっぱりフラカン最大の良いとこだとも思いました。「深夜高速」ヒット祈願キャンペーンは続きます。諦め悪い方なんでヒットするまで続けたんねん。
さぁ次回、いよいよイベントは感動(?)のエンディングへ!(まだ続くのか?・・・えぇ続くんですぅ、3回の予定が書ききれませんでした、良かったらもう少しお付き合いを)
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