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2010年9月14日 (火)

まつりのあと

   終わって10日経ちます、残務処理と通常業務にあたふたしてます。あらためましてお越し頂いたお客様、本当に有難うございました。暑い中何日も作業して頂けたスタッフの皆様、本当にお疲れ様でした。ご出演頂いたアーティスト/スタッフの皆さん、有難うございました。呼んでもないのに来て頂いたアーティストの皆さん・・・大好きです。あの場所に集まって頂けた全ての方に今年も心から感謝しています。

 もはや年中行事ですが、終わってすぐには「いったいあの日何があって、どんなイベントで、何が残ったのか?」自分では把握できず、見た人に聞いたり、出た人に聞いたり、お客さんからの喜び/お叱りを頂戴して、はじめて全体像が見えてくる鈍感さなのであります。そして今回は過去一番それが分からなくて、このブログ書くのもまとまりませんでした。もちろん、見れる限りのLIVEは見ましたし、出来る限り客席にも行き、楽屋で出来る限りの方ともお話ししたのですが、あの規模になるとちょっと整理するのに時間がかかりまして・・・書いては消し、書いては消し、実際まだまとまってません。

 総合して今年一番感じたのは「身の丈以上のことをしてしまった」ということです。楽しんで頂いた方には冒頭で盛り下がるようなこと言ってすいません。「お客さんの数」「時間の長さ」「余興含めた出しモノの多さ」・・・どれも過去最大規模だったのですが、己を顧みずやり過ぎてしまったと。規模を大きくすると、そこに関わるスタッフの数も当然多くなります。簡単に言いますと、今まで500人の人が動いてくれていたとすれば、今年は1,5倍で750人。その人達に対して一貫して僕らの意思をお伝えしないとどっかがまがったり、予期しない誤解を生んだり、例年スムーズに流れていたことが滞ったり、問題無かったことが問題になったり、勘違い、周知徹底不足が露呈したなと思うのです。1万人に対して通じたことが1万5千人には通用しなかった自分のふがいなさを思うと、過去6回で一番「達成感」は無いのが正直なところ。UKプロジェクト遠藤さんの言葉「誰も損しないって素晴らしい」を常に目標としてやってるのですが・・・。エライ企業の方曰くの「WIN&WIN」の関係。「1万5千人のWIN」を作れなかったのではないかと思うのです。真摯に受け止めて反省し、来年からではなく今から直すとこは直します。

 もうひとつ思うところあったのが異常な「暑さ」。これだけ暑いと「果たして野外イベントやってしまっていいのか?」と、根本をこの夏ずっと考えさせられました。「よしず」を増やしたり、各テントを大きくして催しもの+「日よけ」にもなることを考えたり、散水車往復させて水を撒いたり、、、しかしお越し頂いた人数に対して満足のいくことは何も出来ませんでした。このままこの暑さが毎年続くなら、例えば客席半分に日よけを作る為にチケット代を大幅に上げるのか?いや、そこまでするなら夏にやらなければ良いかもしれない。ライジングのようにオールナイト開催?18歳未満の方が来れない、お車の方以外は電車がないので閉じ込めた状態になるのが良いのか?・・・一長一短、いろんなことを考えました。幸い当日は、お世辞でなく皆さんの自己管理が行き届いてらっしゃったので熱中症等、大事に至った件が無かったのは、安堵と重ねて感謝の気持ちです。だからと言って「じゃあ来年もこの暑さで出来るか?」と言えば、確かに開催することは出来ますが、根っこの部分を考えるに・・・「開催すること」が「目的」ではなくて「僕らが大好きなアーティストのLIVEを一人でも多くの人に見て貰って好きになって欲しい」、これが本意にあってのイベントです。そして気に入って頂けたならその後もそのアーティストのリスナーになって頂くのが最大の「目的」です。果たしてこの尋常ない暑さの中ライブを聴くこと(演奏すること)がその本質を考えるに良いのだろうか?コレに関しては「時間(時期)をズラす」「お客さんの体力にすがってこのままやる」「場所を変える」しか無いのですが・・・なかなかベストな答えは現状思い浮かばなくて悶々としたまま、しかし都市型の夏の催し全てが抱える問題になってる気がします。

 なんかネガティブな話しばかりでやっぱりすいません。もっと楽しいこと書けばいいのに、どうしても触れずにはおれず。

 内容の方は、各LIVEは今更僕がどうこう言わずとも最強の演奏が繰り広げられていましたし、レポートもミクシィとか色々で実際ご覧になった方が既にネットであげて頂いてますでしょうし(例えばSMA原田さんブログ→http://blog.honeyee.com/kharada/archives/2010/09/06/ 「ぬるま湯」と言われてとても嬉しい)、メディアでは「音楽の人」さん中心に後日とりあげて頂けるのでご期待ください。(あ、手抜きですか?コレ・・・いやそんなつもりは無いです、ホントに。ロクなレポ出来ませんし)

 しかしながら大枠で思ったことのひとつとして、今年は「若手バンド」の台頭が目覚ましくて新たな発見が多々あったことです。昨今シーン全体がそうですが、この日で言うとTHE BAWDIES筆頭に、そして露天風呂中心に出演してくれた10代後半~30代前半までの「これから」を引っ張ってくれるバンドのLIVE力が凄まじくてどれも感動しました。個人的には「同世代アラフォーミュージシャン好き」なので、昨年なんかはヒダカ氏に「日本で一番平均年齢が高い夏フェス」と絶賛され(ヒダカさん的には褒めてない)「このままオヤジフェスの道まっしぐらなのダ」と当初自分でも思いきや、ここ1年で目を見張った若手バンドの血も入れたところ功を奏した(?)気がします。偶然ですけど、勝手にそうなってしまったのが我ながら結果オーライみたいな。若いバンドは先輩諸氏や同世代のからの影響は必ず受けますし、その逆も刺激になりますし、ロック界活性化の為にはイベントが一番てっとり早いとも思います。そんな次に繋がることがこの日も少し出来たのかな、と。

 若手バンドの台頭以外には、長田さん&バイン&奥田さんは圧巻のグルーブ。あまりに楽しそうなので見てる方ももちろん楽しい。バンドやって年をとるのはやっぱりカッコイー。それを聴いてる方も当然「年をとるのも悪くない」気持ちにさせられます。今回激しいバンドが多かったので、ここからアナログフィッシュの流れは景色が変わってとても良かったと思います。アナログの3人はずーーーっとこのイベントに出たがってくれてました。今までゴメンなさいの気持ちと、ここ数年で紆余曲折あったことが個人的に回想されてグッとくるライブ。

 3人のPOLYSICSも凄かった。「メンバーが一人抜ける」(特にカヨちゃんみたいなスペシャルなポジションが)って当たり前ですが大変なこったと思います。理想として、またある程度の予想もしてましたが、このギリギリの状態をこんな短期間でプラスにしている様は泣けてくるくらい素晴らしかった。武道館では泣かなかったカヨちゃんも、コレ見たら今は泣けるんじゃないかなぁ・・・なんて勝手な妄想。

 武道館と言えば、個人的にそのステージに立って欲しいマリーズの志摩君はやはりこの日も変わらずロックスターだった。でも、この日の若い血はみんな武道館が似合うと思う。僕が武道館世代だから、やっぱそんなバンドを好きになってしまうのが何ともいいんだか悪いんだか。武道館経験を経てるTHE BACK HORNもどのバンドにも負けない、ギリギリのパフォーマンス。対バンツアーが血肉になってるのが凄く分かるライブでした。「いつ」「どこで」「誰と」やっても負けない。ここにも「猪木イズム」が継承・・・とここも勝手な妄想。

 Coccoは、なんと言いますか・・・なんとも言えない気持ち。歌っていることが全て。今日は1日中そんなアーティストばっかだけど、彼女の場合はまたちょっと違う感情が生まれてきます。ステージが小さい変わりに、抜群の夕日がステージのまわりを彩ってくれました。

 MONGOL800は「シンプル」が素晴らしいことを殊更教えてくれます。ごくシンプルな歌詞達が、ナゼここまで心に響くのだろうと思います。邪心が無いからそれだけの曲を残せるのか、素直な心で歌うからか。子供からお爺ちゃんまで普遍に共感出来る、これもひとつのPOPのあり方かと。

 今回一番順番で悩んだのがBEAT CRUSADERSを挟んだ並び。結果「怒髪天」と「Theピーズ」にお願いしましたが、結果この2組には参りました。「解散するバンド」の前後が「解散しないバンド」。相反しますけど、ヒダカさんが「音楽続けるのが目的でBEAT CRUSADERSを続けるのが目的でない」という「潔さ」があれば、怒髪とピーズは「続ける潔さ」を教えてくれました。実際増子さんはドアタマでビークルのカバー曲というとっておきの「愛情」でエールを送り、終わってお客さんを強制的に大浴場に向かせるイキなMC。ハルさんは「俺達は・・・・辞めれなくなったんだよね」との感慨深いMC。。。。逆の言葉ですけど言ってることはヒダカさんと同じだと思うんですね、「音楽を続ける」という意味において。ビークルの散開以外に何か意味を残したい、と思ってはいましたが実際にこの2バンドが身をもって残してくれたモノはとても大きかったです。綿密に話した訳では無いのに、完璧にこの順番に応えてくれたのは・・・ちょっと言葉に出来ない感情が生まれました。

 普段からLIVEを見るといろんな感情が湧き出てきます。聴く立場の僕らはそれによって生き方が変わる。日々のLIVEでそう感じて、1年に1度そんなことが凝縮されるのが夏のイベントで、「確認」や「発見」をして「我がフリ直そう」と今年も思いましたし、思わされました。

 BEAT CRUSADERSは、逆にもう淡々とし過ぎてて正直思ったほど泣かなかったし泣けなかったり。終演後のことも諸々関わってくるので感傷に浸るスキも無いのですが、彼ららしい実に潔い終わり方だったかと。2回目のアンコールは当初予定なかったのですが、曲がったことと真っ直ぐなとこが両立するバンドだけに最後「HIT IN THE USA」でPOPに終わったのは、意外でしたけど個人的にはとても嬉しかったです。「悪い人」を演じてましたが「悪い人達」ではなかった(笑)終わって5人の功績に感謝、5人の今後に今まで以上に期待、そして5人を最高の形で送り出してくれたお客さんに(果たして自分が言える立場には無いですが)大感謝です。「3文字」と「4文字」の大コールが、泉大津の空に吸い込まれていく様は、ステージ袖から見ていても圧巻でした。一生忘れられない日になりました。

 トモさん、フラカン、スクービー、ベイビーさん、カジ君、キンブラ、四星球他(「他」なんて言い方も失礼極まりないですが)、、、テントの皆さんもありがとうございました。各ライブハウスの皆さんも盛り上がりすぎ。32.195km走った(未だになんの為にかは分からない・・・)友達のシングルマンは話し聞いてちょっと感動。ゴールん時に「サライ」歌ったお客さんは「甘やかしすぎ」ですけど。来年はMUNA SEAの「月光」が「太陽と虎」から走る予定だそうです(本人未確認)。SET YOU テントも千葉さん同じく楽しくやりすぎ。宴会場テントもRGさんとグレートマエカワ勝手にやりすぎ!(後藤さん旦那出しすぎ)ステージ以外のこっちの皆さんは、いい意味で「やりすぎ」てくれてました。(あ、打上げはもちろん増子さんの独壇場!で「乾杯しすぎ」)

 本当に1日通して、僕ら以外は「やりきって」頂けてとても嬉しかったですし、毎年「(アホなこと)サイコー記録更新」ぶりにはアタマ下がります。負けてられない。それだけに余計、一部やりきれなかった自分がふがいないのでした。もう終わってしまったので、糧にまた1日づつ、1年ごとに頑張るしかないのですが・・・。アーティストにとっては「音楽を続ける」為に、リスナーである僕らにとっても「音楽からもっとナニかを授かる」為に、「夏のイベント」が「目的」にならぬよう両者をつなぐ「方法」「手段」であるべきとの根本に戻って、スタッフ一同またコツコツやっていきたいと思います。1年後同じ気持ちでいて頂けたなら、あの場所にまた集えれば最高です。そしてまた日々のLIVEで同じ空間をご一緒出来れば。本当にありがとうございました。       9月13日 清水音泉 番台

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