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2014年6月 6日 (金)

ヤングライオン終了

   少し立ってしまいましたが先週末、大阪城野音にてOTODAMA前夜祭的イベント『ヤングライオン編』が終了しました。

 お越し頂いた皆さん、ご出演頂いたバンドの皆さん、スタッフの皆さん本当に有難うございました。

そもそも

「“ヤングライオン”てなんやねん」

てハナシですが、簡単に説明。
某メジャープロレス団体がその昔、若手の登竜門として位置付けた大会名からもじってます。
 若手レスラーはみんな「ヤングライオン」と呼ばれ、戦う獅子達が四角いジャングルで「俺たちの時代!」を作ろうと切磋琢磨。
 大阪城野音をリングに、若手精鋭バンドをヤングライオンに見立て、プロレスを全く分からないミュージシャンとお客さんを巻き込み、主催者が悦に浸ってるのがこのイベント!
 因みにこの「ヤングライオン」の意味をガチで理解してるのは身内でも僕と男湯(T口君)だけで、他のスタッフは「なんのこっちゃ...」と思いつつ渋々ついてきてる気がしますが、本音は気が弱いのでいまだ聞けてません。

 さてさてイベントの主旨はともかく。
当日の天気は音泉にしては珍しく快晴!
お客さんもほぼいっぱい!(相変わらず売り切れることは無い!)
ライブも好演続出!
 あの場に居た皆さんのおかげで「大成功」と言って良かったのではないかと思います。(採算以外はね♪)
  
 天候に恵まれないプロモーターとしては晴天にもびっくりでしたが「あるコト」がとてもプラスに働いて、過去20年以上に渡って自分が行った野音イベントでも最高クラスの内容になったのではないかと思います。
 「あるコト」はハッキリ言えないんですけどね、、、
ヒントはいつもの野音よりも音の「圧」と「抜け」が良かった筈!
あとは推測してくださいね。

 「ヤングライオン」はうちの「桶洗い」ことN原君が取り仕切ってくれてるので、僕(番台)は、な~んもやることなくほぼ全てのライブをお客さんと一緒に見せて貰いますた。

 一番風呂のセックスマシーン
モーリーが客席真ん中まで行って「肉声」で叫んでる様は朝から笑いとともにグッときました。「血肉沸き踊る感」ハンパない。演奏も意外にちゃんとしてるのがこのバンドが舐められない秘訣。そろそろ神戸から全国区になって欲しいなぁ。

 二番風呂はオワリカラ。
お客さんが気持ち良さそうに踊ってくれてたのがとても嬉しかった。(自分はおっさんなのでもう踊れません)「マーキュリー」と「サイハテソング」はとてもグッとくるナンバー。ヤングライオンとしてはギリギリなのと、こんだけカッコイーなら、そろそろ報われて欲しいバンド!

 三番風呂のphatmans after schoolは、まだ大阪では3回目。去年ミナホが初ライブ(なんと超満員札止)、初ワンマンが即日完売、でこの日の野音!とんとん拍子なのにこんな訳分からん主旨のイベントに誘ってすんませんでした。
そんなこんなで非常に初々しい好演。ライブスキルはもう少し場数必要だけど曲はメチャクチャ良いのだ。正にヤングライオン。これからにますます期待。これからも関西でいっぱいライブやってね!

 四番風呂のシャムキャッツは自分は初見。噂でまわりの色んな人から「良い良い」と聞いてたのでとても楽しみにしてました。ラフに見せながら曲と演奏がとてもオサレでカッコイー、後半は更にエモくなってメチャ良かったです、はい。噂に違わぬ才能の塊でした。

 ここで四星球のみんなが遊びに来てくれてサイコロトークのコーナー。
 彼らは7月11日に「OMODAMA'14~オモロイ魂~」と銘打って、OTODAMAの勝手に前夜祭をやってくれるってことで僕らは「イイ迷惑」被ってますw
 ほいで、なんとその会場がZeppNamba!
 確かに前回Hatchワンマンは満員にしましたが、ステップアップし過ぎやも。。。そのキャパに不安を感じてか色んなライブの終演後に自らチラシをまきに来てるのです。
 それでこの日も終演後自らチラシまきに来るってんで「だったら出てよ~」ということでこんなコーナーが出来ました。
 盛り上げてくれてとても嬉しいんだけど(いちお?)ミュージシャンに「ステージ出て貰って楽器持たせない」ってのは職業柄「非常に申し訳ないなぁ」と思ってしまうのです。
 「ホントは演奏したくてしょうがないだろなぁ」と、情に流されそうになりましたが「いやいや、そんな情けはアカンアカン」と我に返った僕はオトナの業界人!(エライ)
 なんにせよZeppNambaよろしくお願いします!この日演奏出来なかった分の100倍は返してくれると思います。

 五番風呂ミソッカスは久々に見ましたが、随分人気者になっていてびっくり。カッコイーが弾けてる以外なにものでもない。自分も若けりゃこんなバンドやりたいって気にさせてくれる、フロム名古屋の5人組。懸命なリスナーの方々はこちらも今年要チェックですぞ。

 六番風呂は狂気の4人組、ヒトリエ。前述したトラブルのせい(?)で演奏が超絶気持ち良い!こんなひたすらカッコイーバンドを見ると「ヤングライオン」とか「音泉」とか、「笑いの要素」はちょっと申し訳無く思ってしまうのだ。もっと横文字の「R○U○S○H○ B○A○L○L」みたいなタイトルがいいんでねぇの?と、自問自答してしまうのでした。音泉の功罪ですな。
なんにせよヒトリエは過去大阪でベストライブ!のよな気がしました

 七番風呂の「ミラーマン」改め「ボールズ」。アッパーなバンドが続いた後、夕方の時間帯にしてド真ん中に直球投げ込むライブ。プロレス技で言うと空中戦の応酬の後に見る綺麗な「ブレンバスター」とでも言うべきか?(なんのこっちゃ)
 以前からものごと「斜めから見る」タイプ(だから面白いのよ)のイメージだったのに、野音の大観衆の前でホントに真っすぐボーカルが刺さってくるライブで、なんかやけに好感が持てました。素直な表現だからこそクルものもある。地元なのもあり、ますます応援したくなるバンド。

 八番風呂は、爆弾ジョニー。
 今の日本若手R&Rバンドの「希望の星」と僕は勝手にと思ってます(いや、たくさんの人が思ってる筈)。昨年に続き、ヤングライオン登場。ライブのキラーチューン「なあ~んにも」はいつ聴いてもグッとくる。
 ボーカルりょーめー君は若干20歳にして、あの人とあの人、そしてあの人の生まれ変わりじゃないかと、いや生まれ変わりだといいなぁ。もうこのイベントは出なくてもいいんじゃないかって思ってしまうくらい、、、こっちのハードルを軽々と越えてしまった。
 うん、もう出てる場合じゃないね。メインイベンターの道をずんずん進んでって欲しい。

 九番風呂にしてトリは赤い公園。
 この4人はメジャーとアングラ、歌謡曲とサブカル、アイドルトロック、白と黒、アホとマジetc、、、相反するものを同時にやってしまうのが最大のストロングポイント。反面決して「お客さんと一体に」みたいな協調性丸出しとは言えないので「イベントのトリ」としてはちょっとした「賭け」だったのですよ。
 しかしこれが予定調和じゃなくてすこぶる良かった!
 ラスト「ふやける」という彼女達のライブでは肝となる曲であの場所に居た全員が固唾を飲むって、とてもロックイベントの最後とは思えないエンディング...いや、圧巻でした。赤い公園のトリ、まじめにサイコーでした。
 
 その圧巻のあとで流れてきたBGMが我々のイベントでは定番の「いい湯だな」(ドリフの曲ね)...これには我ながらコケてしまいました。
自ら作ったイベントを自ら台無しにするプロモーターここにあり。
 
 いんや~、でもホント良いライブしかなくて最高の1日だった。
 これで¥1126は我ながらやっちまった感あり。この日来た方はその分、本編2日券買ってね♥

 終わって爆弾・りょーめーくんと初めて楽屋の一角でサシで喋ってたらやたら赤い公園を絶賛していた。
「トリは俺達だろ!って最初思ってたけど(注:生意気に聞こえますがこんくらいの意気込みでないとバンドマンは絶対にアカンのです。お利口さんは大成しない、断言)赤い公園でホント良かった!それくらい公園メチャクチャ良かった!」としきりに褒めるので「爆弾も良かったで~」と逆に褒めると逃げてってしまったw

 そんな感じで、バンドの子達同士が認め合う光景がそこかしこで見れて凄く良かった。今日分かち合えたバンドが明日から切磋琢磨して命がけで凌ぎ削って、バンドシーン全体が面白く底上げされて、お客さん達にもメリットになって返ってきて,,,ずっと「繋がっていく」のが僕らがイベントをやるおっきな意味でもあります。
 今回はそれがある程度達成出来たのではないか?と、それも含めて大成功だったんではないかと思う訳です。
 そして今日のバンドのみんな!もっとおっきくなって儲けさせてね!
悪徳イベンター清水音泉)

 よ~し、ミュージシャンとお客さんにやる気貰ったのでまた僕らも頑張ります!













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