回想「闘魂編」
遅ればせながら「OTODAMA'15~音泉魂~」ご入浴有難うございました♪
6日にイベント終わった翌日、ハナレグミ神戸・旧グッゲンハイム邸でのライブがあったんですけど、前日「1万人規模の野外」から一夜明けての現場が「100人キャパの洋館」・・・
2日間のべ「1000人以上のスタッフが居た現場」からバイト君と僕の「2人現場」で機材運んでる自分。
「場所がどこでお客さんが何人であろうと本質は変わらんのだ!」
などと、日頃思っていながらもこのあり過ぎるギャップにはちょっと笑けました、の番台です♨(前置き長いな)
ということで泉大津の会場撤収には参加しなかったのですが、8日中に終了。
全てのスタッフの皆さん、アルバイトさん達も有難うございました。
毎年思いますがこんな野外イベント、我々のような弱小が“やってはいけない規模”なのだと思います。
人数的にとても追いつかないので、グループのサンクリの皆さん、ライブハウスの皆さん、関西レコード会社やマスコミの皆さんにも手伝って頂いてるし、運営本部なんて時間によってはうちの人間よりグリーンズの助っ人君達の方が多い時がある!(嘘みたいなホント)
「こんなことではアカンよなぁ、、、」と毎年思ってるんです。
少人数でやってるのがスゴイってことは全然ありません。
根本的には誰かに迷惑かけそうだからやったアカン・・・、のですけどね
「どうしてもやりたいことがある」
のでそんな方々の慈悲や情けに甘えてしまっているのが現状です。
そんな内情もあり、助けて頂いた方達にはホントに感謝しています。
更に言うとお客さんにも甘えてます。
駅から会場までの町中は別として、会場側にこんなに警備員の少ないイベントはあんま無いのではないかしら?
「僕らのイベントに来てくれるお客さんに悪い人はいない」
という勝手な信頼と、あまりギスギスした雰囲気は好きではないので警備員さんは最小限。そしてその辺りの人件費も結構高いので、チケット代を抑える為にも無駄は減らそうという理由なんですけど、これもある意味お客さんへの甘えでもあります。
ルール守って頂ける方が殆どなので、この体制で挑めてます。
その意味ではお客さんにも助けて頂いてると思って、とても感謝しています。
今まで基本的に2日開催しなかった理由は「自分達のキャパが追いつかないから」が一番の理由で、更に今年はレジェンドの方の招聘や急遽ビジョン入れたり、音源収録入れたり、なんか色々風呂敷広げ過ぎてしまって、実は過去最高にパツパツだった気がします。
追いつかない反省点も多々ありました。
そんな心身ともにいっぱいのまま当日を迎えた訳ですが、
「不安」と「楽しみ」で前日一睡も寝れませんでした。正に半分遠足前の子供状態。
初日「闘魂編」は僕「番台」が、2日目「俺達の時代編」は「男湯」と「桶洗い」(音泉ネーム)の若手二人が中心に行いました。以下、自分から見た当日回想です。
9月5日朝、会場に着く。
昨年からグレート(マエカワ・フラカン)に提案されてはじめたアドバルーンが上がる!
「もちろん今年も当日券ありま~す」
バスのBGMは「炎のファイター」(イノキボンバイエ♪)
桶洗い考案の入場ゲートの提灯もいい感じ(これは夜は夜灯りが入るととてもキレイだった)
入口には「泉大津フェニックス大会」のプロレス的看板
お客さんの入場時も今年は「プロレス実況風」にしてみました
場内にはフィッシュマンズとキュウソを応援するプロレス風横断幕
例年通り「ゆ」のれんや「再入浴口」もあいまって
・・・もう雑多感ハンパない。なんだこれ?
おそらく日本イチカッコわるいイベント会場が完成してました。
スカパラ谷中さんが
「プロレスなのか温泉なのかよくわかんないんだけど(苦笑)」
と仰って頂きましたが、そうなんです!僕らも良く分かってません!!
谷中さん確か
「スーツで温泉浸かって闘うようにライブやります!」
とサスガのまとめよう!そっか、、、そうやって僕らもまとめることをせなアカンのか、、、
全くまとまってなかった・・・もう遅いんで来年頑張ります。
バスがちゃんとまわってるか。
駐車場早めに開けたけど、渋滞してないか。
出演者、スタッフはちゃんと移動出来ているか。
天気は大丈夫か。
etc・・・
朝からいろんなことが気になーる。
そうこうしてるとシンリズムくん、レキシチーム、ガリちゃん達の早い出番の方達が続々会場入り。
しかし、こんなに早い時間に「歌え」(実際は「歌って頂けますか」)ってよく言うよなぁ、声出る訳ないやん・・・ホンマすいません。
申し訳無いので、もうこの時間にはお願いしません。
お願いする方としては朝イチってやはり気がひけます。
「湯沸かしアクト」神戸の天才高校生、シンリズム君が終わり今日は僕が前説する番。
毎年、楽屋本部前に無駄にある「ゴング」をつこたろ思ってたら・・・あれ?無い。
こんだけプロレスに拘ってんのに今年に限って無い!
いつも無駄にある、ゴングが無い!!
こんな時に発注していない流石の音泉クオリティ♪
この時点でちょっと萎えましたが気を取り直して前説。
主には「初詣で引いたおみくじをゴミ箱に捨てたらそん年の音泉魂が台風で中止になりました」というくだらない話し。その延長でフィッシュマンズ佐藤くんとHONZIさんの話をさせて貰いました。
初日の「闘魂編」ステージサイドのフラッグはフィッシュマンズの「宇宙」「空中」という2枚のベスト盤ジャケットを飾りました。「赤コーナー」と「青コーナー」にもぴったりで(?)佐藤くんとHONZIが空の上から見つけてくれることも願いつつ。
ガリくんの前説からのレキシ。
朝イチからスカッと笑って踊って、元気貰えました。池ちゃん歌詞でキュウソもイジってくれてました(泣)流石ですわ~、分かってるね!このアフロの人大好き。
続々と楽屋に到着されるミュージシャン、スタッフの皆さまにご挨拶しながらも、ライブは出来るだけ見ました。全部見るのは無理だけど、どれも素晴らしいライブ!
お呼びする前から凄いライブしはるのは分かってはいるものの、どれも最強だった。
既に楽しい。正直言わせて貰うと「¥6800払うからずっと客席に居させて」と、思ってました。誰か同じ企画やってくれへんかなぁ、、、絶対チケット買うのに。
この日だけのコラボもみんなステキでした。
ハナレグミにYO-KINGさん入ってくれて楽曲提供した「祝福」やってくれたり、スカパラにハナレグミ入ったり、スクービーにスカパラホーンズが入ってくれたり。
イベントのコラボって幾つかパターンがあります。
主催者がお願いする場合と、アーティスト本人同志が同調する場合(そこには僕らが間に入ったり、入らなかったり)。
僕は「お客さんが喜ぶなら」もちろん働きかけますが、実はどっちかって言うと恐縮してあまり何でもかんでもお願い出来ない。
今回は殆どアーテイストさん同志で勝手に(w)コラボしてくれました。出演者さん同志が繋がっていてとても信頼がおけると言いますか、皆さん向いてる方向が一緒。
特にスカパラ兄さん達の「お客さんが喜ぶ為なら何でもやってやる!」という姿勢が見えて得に感動を覚えました。前から僕は大好きですが、今回お近づきになれて一番強く感じたのはそこ。お客さんの為にその時出来ることを全力でやる!
それに応える為、僕らももっと頑張らなアカンと思いました。
この日はとても天候に恵まれ、ちょっと暑いくらい。ここ数年で一番の夏イベント日和になった気がします。神様ありがとう!やっぱおみくじはちゃんと木にくくります♪
お客さんもみんな笑ってる。毎年思いますけど、それを見たら(あぁぁ、やって良かったなぁ)と、僕らみたいなもんでも思います。アーティストも、もちろんお客さんの顔を見てそう思いますけど、その気持ち本気で分かります。好演が続きで、熱く、しかし穏やかなとても平和な1日が過ぎていきました。
僕はだいたい演奏を舞台袖で見せて貰うことが多いんですけど、最後のフィッシュマンズはほぼ客席で見せて貰いました。
この日はいつもより「低音」を重視したセッティングをPAさんにお願いしていたのと、天候もあいまって(気音、湿度、風の条件も良かった)とても出音は良かったと思います。
特にフィッシュマンズはもうメンバーとも言えるPAのzAk(ザック)さん(この人も大阪出身、ダブエンジニア日本代表)の手にかかるともう「なんだこりゃ!」って聴いたこと無い音が出てました。サウンドチェックだけでやはり気絶しそうに気持ち良い!
朝無かったゴングをとりよせフィッシュマンズのみ登場アナウンスをやりました。
(元新日本・田中リングアナ風に)
「ただ今より~、本日のメインイベント~60分1本勝負をはじめます!
10年の歳月を経て、大阪の地に再び降臨!ザ・フィッシュマンズーーー!」
ステージに向かうメンバーの顔がみんな良い顔していた。集中力を極限まで持っていっった時って人間ホントいい顔になる。
その後は、もうひたすら気持ち良くて、グッときて、あまり良く分かりませんでした(汗笑)
ひとつ明確に言えるのは、やはり当時1000人も入らなかったバンドが、僕らの地元大阪の野外で1万人以上の人の前で演奏している事実。
最初、いったい何人入るのか正直分かりませんでした。。。イッて8千人?ヘタしたら5000人もある。興業としてはすごく恐かったけれど、その現実は信じられない光景ではありました。
演奏は再始動してから今まで見たフィッシュマンズの中ではイチ、ニに良かった気もします。自分で企画したからひいき目入ってるかもしんないけれど。バンドの状態が極限までいってて凄い演奏だったと思います。
果たして初めて見て、聴いて頂いた方はどうだったんでしょう?
すご~く気になります。 感想是非知りたいです。
そして、これからの人生で聴いて頂けるバンドのひとつに加えて頂けると本望です。これはこの日と翌日、ステキな演奏を聴かせてくれた全てのバンド、アーティストにも言えます。ホントそれが一番嬉しい。
フィッシュマンズの夢のような演奏が終わり、花火。
去年からそうなんですけど、そういえば花火で事前に言うことをいっこ忘れてました・・・
花火打上げ場所や、会場が少し移転した問題で、PA席からステージのあいだ(一番美味しい場所に居る人)からは花火見えないんです。。。。ステージバック、むりくり一部開けて見えるよう対処はしてるのですが、全く見えなかった人も居る筈・・・遅ればせながらすいませんでした。打つ場所が他に無いんですよ…これは来年以降の課題ですね。
その後、ステージ挨拶で言いましたが、バンドはアンコール用意してくれてました。けれど、バスや臨時電車の時間とかありまして、ここは感情に流されてはいけないと思い苦渋の決断で終了。けれど執念深いので、この悔しさはまた忘れないようにして次回以降に持ち越したいと思います。
なんか夢みたいな1日でした。こんな1日を授からせてくれたのも20年以上前に出会って心動かされたひとつのバンドのお陰。
ダメイベンターなので時間かかり過ぎてしまいましたが、やっと実現出来ました☆
人間は忘れるし、僕は特にアホで忘れるので、いろんなことが繋がるといいなぁと思いますし、繋げたい。
最後の終演BGMは音泉魂初年度のトリ、フィッシュマンズと同様僕が90年代の仕事で影響受けたもう一つのバンド、BO GUMBOSを選びました。自分が忘れない為にも。
しかし、現実なのかよくわからん感じで1日が過ぎていって、、、レポートに全然なってないじゃないか!(あとはナタリーさん宜しくお願いします)
こっからお客さんは関係無くなりますが「繋がる為」には「打上げ」もしないといけません。過去2日開催の時は流石に初日の打ち上げはやったことありません。(主催者の体力的な問題ね)しかし、この日はやらなあきません!
てことで市内に戻り打上げ開始。
実に楽しい宴になりました。明日起きれるか一抹の不安を感じつつ・・・(俺達の時代編に続く)
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