最後に
自分なりにぼんやりと、どんな1日だったか解ってきました。遅まきながら最後に当日のことを振り返ってみて、このブログの〆にしたいと思います。うっす、番台です。
前日(当日)は朝3時頃に寝床に入ったのに、アレコレ気になって結局寝たのは6時頃。そして6時20分起床。体は最高に疲れてる筈なのに、自分の体でないみたいな。眠くない、疲れない体、続行中。外は既に太陽が眩しくて、必要以上に見方してくれそうでした。もうちょっと手加減して欲しいのになぁ…この時点で炎天下を覚悟。お客さんが心配。特に前半~中盤にミドル級(年齢が)の人が多いので…。30~40代(僕世代)にはキツイ太陽になりそーな予感。
会場に着くと間もなくして、ホルモンさんが到着。朝早くからホント申し訳ない気持ちに。二度とこんな早くからやらないでおこーと心に誓う(来年忘れてたらすいません)。「あっ」というまに9時で開門。少しづつお客さんが集まりだします。「何も事故なく開演させてください」と、普段絶対信じない神様に祈るも、しばらくしてシャトルバスが接触事故を起こしたとの報告が…。神様は居ませんでした。幸い大事は無かったらしいのですが、ちょっと萎えます。気を取り戻して10時50分。前説でステージに上がります(上がらせられる)。言いたいことはパンフレットに書いたり、このブログで書ききっていたので、今更何も無いから非常に困りました。前の日寝れなかった原因のひとつはコレもあります。人前に出るのはホントいやっす。そしてお客さんをまずは信頼したいので、注意事項つらつら並べてもね…。
結局「感謝の気持ち」と「1日過ごす為の心構え」をお願いさせてもらいました。それ以外には、ここまで来たら何も無いです。「ありがとう」と「1日元気で楽しんでください」のみ。それ以上、何もないっす。
いよいよ11時開演。RGさんの予定通り(?)な入浴宣言~ホルモンのライブでスタート。以降、たまにステージ袖からライブを見るものの…客席には殆ど行けませんでした。「イベントやる方」と「見る方」を両立したい!と思いながらいざやると、なかなか難しいですね。残念です。なので細かいライブレポートは僕には出来ません。ごめんなさい。ホルモンはいつもながら怒涛のライブなのに、なんか客席が危険な香りがしない…みんな笑ってます。MCもありますけどね。桶おっさんのフラッグがあるせいか。
YO-KINGさんは、いつどこでも動じないオトナな男でした。こんなに暑いのに動じない。この「ゆとり」があれば…僕も客席で見れるのに。欲しい、キングさん並みの「オトナのゆとり」が強烈に欲しいです。
トモさんは、なんとベースにハルさん!実は前から解ってたんですけどね…言いたくてしょーがなかったんですけど。この天才双生児が同じバンドで見れるなんて!なんたる幸せ。ハルさんがしおらしいのと、トモさんが更にはっちゃけてるのが微笑ましい。大木兄弟万歳。
お次、民生さん。新曲も交えた貫禄のライブ。NY帰りで時差ボケの中(多分)全くリハもやらずにこんなライブが出来るのが凄いっス。途中、ギタートラブルあったんですね。すいません、次の日に知りました。
そして今回の中核と言うか、ココでしか見れないバンド筋肉少女帯!順番一番迷いましたが、、、真ん中で大正解!MCが面白すぎるのと、演奏がハードで上手すぎる!誰が見ても納得な。今回、出て頂いて本当に良かったです。
MONGOL800は、数年前までと違ってなんだろ?発展途上だったのが、バンドとして固まってきたからか、素直な曲がよりどっしり刺さります。後ろの子供用フワフワで、曲に合わせてオコチャマ達がジャンプしてたらしいです。ステキ。
カエラちゃんの頃には夕焼けが最高に綺麗でした。夏イベントは全国的に早い出番が多そうだったので、この時間帯でお願いしてみました。確かに、良い時間帯で特にバラードが映えてました。いつもとちょっと違うカエラちゃんが見れてね、これも野外ならではのマジック。
THE BACK HORNは、日が落ちて照明が効きだす時間。これも時間帯的にハマッタ感があったんじゃないかしらと。。。「美しい名前」が特に良かった。
…ステージ上に月が出てました。ほぼ満月で、なんとも言えなく綺麗。2年前のこの時間は丁度UAのライブで「稲光」をバックに神秘的なものになり、去年はラストのフラカンで「夕立ち」の演出、今年は「夕焼け」と「月」…こんなことがあると、やっぱり野外は辞められないのでした。人が作ったものは、自然には全くかなわない。それが見方してくれたり、そっぽ向いたり…。今年も、何故か幸いにも見方してくれました。
その「月」の下でCocco。「強く儚い…」~「樹海の…」は、何とも言えない感じ。最後をピースフルな気持ちで終わらせたくて今回トリをお願いして、その通り、いやそれ以上のライブをしてくれました。大阪ではちゃんとした形で初野外。ホント、最後がCoccoで良かった。
「露天風呂」は結局、申し訳ないけれど僕は一度も行けませんでした。みんな良いライブをやってくれたみたいで…。HGさんやフラカン小西君やMOBY、地元のプロレスラー泉州力さん、みんな盛り上げるのに一役買ってくれたようです。ありがとう。若手のDOESもSOUTH BLOWもそのうち大きなステージを狙えるようなライブを、ピーズと鈴木君、スクービーは流石のライブを見せてくれていたみたい。みんなありがとうです。長いお付き合いになりますから、今年はこんな形で。スネオ君の時に、大浴場のサウンドチェックがかぶってしまったのはこっちの責任。スネオ君とファンの皆さんには本当に申し訳無い気持ちでいっぱいです。そこが内容的には一番、唯一悔やまれることでした。夕方の良い時間だったのに…最後2曲は干渉せずにやれたと聞いて少し浮かばれましたが、このことはずっと背負っていきます。次はバンドで然るべき場所を用意させてください。
最後のグレートのDJは、予定を大幅にオーバーしながらも皆さん楽しんで頂けたようで良かったです。エンディングが約1000人のラジオ体操だったみたいで。
「SET YOU FREE テント」も、いい意味で勝手に色々やってくれたみたいです。フラカンここで4人でやってくれたんですね。こんな場所もあってハッピーなら絶対あった方がイイ。
地元のゴミボランティアの皆さんも、暑い中1日頑張ってくれてました。嫌な顔せずゴミを持ち運びしてくれるのは、この猛暑の中大変な作業だと察します。いくら音楽好きでも、なかなか出来ない。頭下がります。そんなボランティアの方曰く「お客さんのマナーも年々良くなって凄く良かったですよ」とも聞きました。双方に拍手です。
3日たって残務処理の傍ら、たくさんの方々から感想、叱咤、激励…頂きました。1万人居れば、1万人の目線があると思います。出来れば全ての目線で、そこであった出来事を知りたいとも思います。こんな楽しいことが、ステキなことが、ダメなところが、全部知りたい。
普段、僕らはライブハウスが大好きです。その理由は「ステージと近いこと」「音が伝わり易いこと」「一体感が出ること」…幾つかありますが、「出来ればこの感覚を1万人規模でも実現させたい!」と思って取り組みました。それは去年も、一昨年も。ライブハウスだと些細なことでもそこに居る人はみんなで共有出来ますよね。規模が大きくなってもそれを実現させたかったのです。精神的貧乏性なので、何かが起こったら全部知りたい。出来ればそこに居たい。ただ3回やってみて、これが限界かとも思いました。これ以上の規模は目が行き届かなくなるとも思いました。見えなくなるとイヤなので、僕らは今の体制ではこれ以上の大きなイベントは出来ないかもしれません。なんか、そんな限界も知ってしまった日でした。
また、アホさ加減も至るところで露呈してしまいました。「喫煙所」作ってるのに「灰皿」無い!とか(大至急コーナンにバケツありったけ買いに走らせたり)、ソフトドリンクが一時無くなる、とか(これは後で聞いてトホーにくれました…お客さん死にますやん!)…学園祭以下です。失格。お詫びしてもしきれないことが盛りだくさん。
そんなことをひとつひとつ、知っていくと…果たして、お客さんにとって満足いくものになったかどうか?…今は全く自信が無いのが本音です。最高のライブと最高のお客さんに助けられて、結局その両者をつなぐ筈の僕らが今回一番ダメだったんでは無いかと。1年目はがむしゃら過ぎて見えなかったことも、2年目には規模を狭めてより丁寧にやれたことも、3年目になると違う形で露呈してしまいました。
規模が大きくなって関わる人が多くなると、普段ライブハウスで自分達でやってることを人に託さないといけません。怠ったつもりは無いのですが、その部分は一番出来てなかったと思います。反省。
そんなことも踏まえ、3年やって良かったとも思いました。3年やってこのイベントで何をすべきかも自分達なりに見えました。ただ、パンフレットにも書きましたが、夏のイベントをやる為に日々この仕事をやっているのではありません。日頃のワンマンに来て貰う為のきっかけだったり、音楽の素晴らしさを非日常な野外ライブという場所で知って貰うためだったり…目標は「末長く音楽でつながりたい」というところにあります。今回のイベントが、果たしてその役割を果たせたかは正直解りません。でも、やりきった感、やれなかった感も含め、またもう一回挑戦したい気持ちでいます。「ここまでやったら終わり」というのが無いのもこの仕事のやっかいなところなので、やり続けれるだけ続けたいとも思います。気が変わったら申し訳ないですが…来年、皆さんが元気でまだ音楽にすがっているステキな環境にあれば、またお会いしたいと心の底から思います。やるからには、今年以上のものは作りたいと思います。そして、また普段のライブ会場でもです!と言っても、声かけられると困るので…素通りでお願いします。ライブは二度として同じものは生まれないので、そこに居あわせた数百人、数千人、数万人の人とは一夜限りの出会いだと思います。偶然にしても、そんな素晴らしい時間を共に出来る人って絶対他人じゃ無いと思います。言葉を交わさなくても、そんな素敵な時間をまた一人でも多くの人とご一緒出来ればと思います。
今はこのイベントが、さながら「お正月」みたいな気分で。また1年間宜しくお願いします。本当にありがとうございました。
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